ミラノダービーの夜。サン・シーロの南側のゴール裏が赤と黒に、北側が青と黒に染まる。実況が何度も口にするのは、クラブの名前ではない。「i rossoneri」「i nerazzurri」——色の名前だ。
イタリアでは、クラブを色で呼ぶのが当たり前だ。ユヴェントスは bianconeri(白黒)、ローマは giallorossi(黄赤)。日本の中継が「浦和」「鹿島」と地名で呼ぶのとは、ずいぶん感覚が違う。
なぜイタリアは色でクラブを呼ぶのか。そして、二つの色をくっつけたこの不思議な単語は、どうやってできているのか。