ラ・リーガ
ヒメネス、アトレティコへ「戻ることはない」恐怖条項を外して古巣戦へ
No me va a tocar volver allí.
もう、あそこに戻る巡り合わせはない。
アトレティコとの契約を2年残したまま、デポルティーボへレンタル中のヒメネスが古巣戦を前に語った。日本でもおなじみ「契約上の理由で古巣戦に出られない」取り決めを、彼はあえて外させていた。
Le quedan dos temporadas de contrato con el Atlético de Madrid.
アトレティコ・マドリーとの契約は、まだ2シーズン残っている。
Aun así, José María Giménez ya habla del club en pasado.
それでもホセ・マリア・ヒメネスは、もうクラブのことを過去形で語る。
"La gente ya sabe que no me va a tocar volver allí, es la realidad."
「もうあそこに戻る巡り合わせはないって、みんな分かってる。それが現実だよ」
En septiembre, el central uruguayo se fue cedido al Deportivo de La Coruña.
9月、このウルグアイ人センターバックはデポルティーボ・ラ・コルーニャへレンタルで移った。
Algunos clubes ponen en las cesiones la llamada "cláusula del miedo": el jugador cedido no puede jugar contra su club de origen.
クラブによっては、レンタル契約にいわゆる「恐怖条項」を入れる。レンタル選手が保有元との試合に出られない、という取り決めだ。
Giménez pidió lo contrario.
ヒメネスは、その逆を頼んだ。
"Apenas supe que era cesión, pedí que no hubiese esa cláusula."
「レンタルだと分かった瞬間、あの条項は入れないでほしいと頼んだんだ」
"Yo quiero jugar todos los partidos o por lo menos estar disponible, luego el míster es el que decide."
「全部の試合に出たいし、せめて出られる状態ではいたい。そのあと決めるのは監督だから」
Por eso, el sábado 24 de octubre podrá jugar en el Metropolitano contra el Atlético.
だから10月24日の土曜日、彼はメトロポリターノでアトレティコ相手にプレーできる。
Es el estadio que, según él, "prácticamente" inauguró.
本人いわく、「ほぼ自分がこけら落としをした」スタジアムだ。
"Obviamente será un partido especial para mí."
「もちろん、僕にとって特別な試合になる」
Giménez no describe su salida como un adiós dramático.
ヒメネスは、自分の退団を劇的な別れとしては語らない。
Para él, fue dar un paso al costado.
彼にとってそれは、一歩横へ身を引くことだった。
"Desde el momento en el que salí, está claro que el Atleti es un paso que di a un costado."
「出ていったその瞬間から、はっきりしてる。アトレティコは、僕が一歩脇へ退いた場所なんだ」
"Por eso, cada vez que vuelva allí me va a generar unos recuerdos que para mi vida son imborrables."
「だから、あそこに戻るたびに、人生で消えることのない思い出がよみがえると思う」
Llegó al Atlético en 2013, con 18 años, desde el Danubio.
2013年、18歳でダヌービオからアトレティコに加入した。
Con Diego Pablo Simeone ganó dos Ligas, una Supercopa de España, una Liga Europa y una Supercopa de Europa.
ディエゴ・パブロ・シメオネのもとで、リーグ2回、スーペルコパ・デ・エスパーニャ、ヨーロッパリーグ、UEFAスーパーカップを制した。
"Yo le tengo muchísimo cariño al club y a su gente."
「僕はクラブとファンのことが本当に大好きなんだ」
"Ellos a mí también."
「向こうも僕のことをそう思ってくれている」
Ahora su vida está en Galicia.
いま、彼の暮らしはガリシアにある。
"Me quedan dos temporadas más con el Atlético, pero La Coruña me enamoró."
「アトレティコとの契約はあと2シーズンある。でも、ラ・コルーニャに惚れ込んでしまった」
"Su gente, sus calles, su ciudad, su mar..."
「人も、通りも、街も、海も……」
"Me fui unos días con la Selección y extrañaba A Coruña, quería volver."
「代表で何日か離れたら、ア・コルーニャが恋しくて、早く帰りたかった」
El sábado volverá a una casa que ya no es la suya.
土曜日、彼はもう自分の家ではない家に帰る。
No podrá quedarse, pero sí podrá jugar.
そこにとどまることはできない。でも、ピッチには立てる。
Y los recuerdos, como él dice, son imborrables.
そして思い出は、彼の言うとおり、消えることがない。
この記事で学ぶ単語 12語
メ・バ・ア・トカール /me ˈβa a toˈkaɾ/
〜する番が回ってくる(直訳:僕に触れることになる)。tocar+不定詞で「〜する番・巡り合わせ」。Me toca pagar.=僕が払う番。否定なら「もう縁がない」
ダル・ウン・パソ・アル・コスタード /daɾ un ˈpaso al kosˈtaðo/
身を引く(直訳:横へ一歩出る)。ウルグアイ・アルゼンチンで多い言い方。退団・辞任・世代交代の場面で
クラウスラ・デル・ミエド /ˈklawsula ðel ˈmjeðo/
恐怖条項(直訳:恐怖の条項)。レンタル選手が保有元と対戦できない取り決め。古巣戦の前に必ず話題になる
インボラブレス /imboˈraβles/
消せない(borrar=消す)。recuerdos imborrables=一生消えない思い出。別れの挨拶の定番
メ・エナモロ /me enamoˈɾo/
惚れ込ませた(直訳:僕を恋に落とした)。人だけでなく街やクラブにも使う
エストラニャーバ /ekstɾaˈɲaβa/
恋しかった。中南米で「〜が恋しい」の定番。スペインでは echar de menos が一般的
エスタール・ディスポニブレ /esˈtaɾ dispoˈniβle/
起用可能でいる(直訳:使える状態でいる)。ケガ明け・招集・出場停止の話で頻出
アペナス・スペ /aˈpenas ˈsupe/
知るやいなや(apenas+過去形=〜するとすぐに)。「ほとんど〜ない」とは別の用法
ポル・ロ・メノス /poɾ lo ˈmenos/
せめて・少なくとも。理想の次の「最低ライン」を言うときに。al menos とほぼ同じ
セディード /seˈðiðo/
レンタル中の(ceder=譲る)。cesión=レンタル移籍。ニュースの見出しで頻出
クルブ・デ・オリヘン /kluβ ðe oˈɾixen/
保有元のクラブ(直訳:出身のクラブ)。レンタル移籍の記事の必須語
ミステル /ˈmisteɾ/
監督(英語 mister 由来)。スペインの選手が監督を呼ぶ口語。entrenador より身内感がある