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サカ、ソクラテス賞の壇上で読んだ少年の夢「いつか英語の先生に」バロンドール授賞式
I want to become an English teacher one day.
いつか、英語の先生になりたい。
バロンドール授賞式でソクラテス賞を受けたサカ。壇上で読み上げたのは、自分の言葉ではなく、目の治療を受けたルワンダの少年の言葉だった。
Bukayo Saka walked onto the stage in London with a limp.
ブカヨ・サカは、足を引きずりながらロンドンの舞台に上がった。
He was injured in a Champions League game against Bayern Munich five days earlier.
5日前のチャンピオンズリーグ、バイエルン戦で負傷していたのだ。
But on this night, he did not talk much about football.
だがこの夜、彼はサッカーの話をほとんどしなかった。
Instead, he read the words of a boy from Rwanda.
代わりに読み上げたのは、ルワンダの少年の言葉だった。
"When I was 12, I started losing my sight."
「12歳のとき、目が見えなくなり始めました」
"My village has no electricity and as my eyesight got worse, even moving around my home became difficult."
「村には電気がなく、視力が落ちていくにつれて、家の中を動くことさえ難しくなりました」
"Then thanks to Big Shoe, I received the eye care that I needed."
「そんなとき、BigShoeのおかげで、必要な目の治療を受けることができました」
The boy also shared his dream.
少年は夢も語っていた。
"I want to become an English teacher one day."
「いつか、英語の先生になりたいです」
The award was the Sócrates Award, and the Nigerian singer Burna Boy presented it.
この夜の賞はソクラテス賞。手渡したのは、ナイジェリアの歌手バーナ・ボーイだった。
It honours the best humanitarian work by a footballer.
サッカー選手による、最も優れた人道的な活動を称える賞だ。
It is named after Sócrates, a Brazil legend who was also a doctor.
名前の由来は、医師でもあったブラジルのレジェンド、ソクラテス。
Saka, whose parents come from Nigeria, has worked with the charity BigShoe for years.
両親がナイジェリア出身のサカは、何年も前から慈善団体BigShoeと活動してきた。
Together they have paid for 120 life-changing operations for children in Kano, Nigeria.
これまでに、ナイジェリア・カノの子どもたち120人の、人生を変える手術を支援している。
Saka explained why this work matters to him.
サカは、この活動がなぜ自分にとって大切なのかを語った。
"We know how it feels to be a child and having a ball at your feet and how much joy you have."
「子どもでいること、足元にボールがあること、それがどれだけ嬉しいかを、僕らは知っています」
"Every time I have the opportunity to help another kid have that feeling again, that's important to me."
「別の子にもう一度その気持ちを味わってもらえる機会があるたびに、それが僕にとって大事なんです」
He ended with a simple thank-you.
最後は、シンプルな感謝の言葉で締めくくった。
"On behalf of all the children we have been able to help, thank you."
「助けることができた、すべての子どもたちを代表して。ありがとう」
The voice on the stage was his, but the story belonged to a boy who wants to teach English.
舞台で響いたのは彼の声だった。けれどその物語は、英語を教えたいと願う一人の少年のものだった。
この記事で学ぶ単語 10語
オン・ビハーフ・オブ /ɑn bɪˈhæf əv/
〜を代表して、〜に代わって(直訳:〜の側に立って)。スピーチの謝辞やビジネスメールの「〇〇を代表して」で使う
ルージング・マイ・サイト /ˈluzɪŋ maɪ saɪt/
視力を失いつつある(sight=視力)。start losing one's sight で「目が見えなくなり始める」。lose sight of は「〜を見失う」の比喩にもなる
ガット・ワース /ɡɑt wɝs/
悪化した(get worse=悪くなる)。病状・ケガ・状況の悪化に使う。反対は get better
サンクス・トゥ /θæŋks tu/
〜のおかげで。because of と違い、良い結果の原因に使うことが多い
ア・ボール・アット・ユア・フィート /ə bɔl æt jʊr fit/
足元にボール(直訳どおり)。サッカーの原体験・楽しさを表す言い回し。have the ball at one's feet は「チャンスが目の前にある」の比喩にもなる
ウィズ・ア・リンプ /wɪð ə lɪmp/
足を引きずって(limp=足を引きずること)。walk off with a limp は負傷交代の実況・記事の定番
ライフチェインジング /ˈlaɪfˌtʃeɪndʒɪŋ/
人生を変えるほどの。手術・経験・出会いなどを形容する
ネイムド・アフター /neɪmd ˈæftər/
〜にちなんで名付けられた。賞・スタジアム・大会名の由来を説明するときに必須
ヒューマニテリアン /hjuˌmænɪˈtɛriən/
人道的な、人道支援の。humanitarian work(人道的活動)、humanitarian aid(人道支援)で使う
アイ・ケア /aɪ kɛr/
目の治療・ケア。医療・支援の文脈で使う名詞句