プレミアリーグ
田中碧、BBCで「ごめん、何もない」からのナイスセーブ リーズで語った目標
"Sorry, nothing. Ah, yeah, nah, the atmosphere."
「ごめん、ないです。あ、いや……雰囲気です」
リーズの田中碧が、BBCの取材で一度「何もない」と答えてから言い直した場面が話題に。プレミアで長くプレーしたいという本音と、人生最高のゴールについても語った。
A reporter from BBC Sport West Yorkshire asked Ao Tanaka a simple question.
BBCスポーツ・ウェスト・ヨークシャーの記者が、田中碧にシンプルな質問をした。
Is there anything from Leeds that he would take back to Japan?
リーズから日本に持ち帰りたいものは、何かある?
"Sorry, nothing," he answered.
「ごめん、ないです」と彼は答えた。
Then he quickly added, "Ah, yeah, nah, the atmosphere."
そしてすぐにこう付け足した。「あ、いや、えっと……雰囲気です」
The BBC posted the clip with a short message: "Good save, Ao!"
BBCはその映像を、短い一言を添えて投稿した。「ナイスセーブ、アオ!」
In English, a "save" is not only for goalkeepers.
英語の「セーブ」は、GKだけのものではない。
When someone fixes an awkward moment fast, people say "good save" or "nice save."
誰かが気まずい瞬間をさっと取り繕ったとき、英語圏の人は「グッドセーブ」「ナイスセーブ」と言う。
And Tanaka's answer was not just a joke.
そして田中の答えは、ただの冗談ではなかった。
The 28-year-old says the Leeds fans make him feel so comfortable at Elland Road.
28歳の彼は、リーズのファンのおかげでエランド・ロードではとても居心地よく過ごせていると話す。
They even sing a special chant for him to the beat of "Tequila" by The Champs, and he says it makes him so happy.
ファンはザ・チャンプスの「テキーラ」のリズムに合わせて彼専用のチャントまで歌っていて、それを聞くと本当に嬉しいのだという。
In a longer interview with BBC Radio Leeds, he talked about his home country.
BBCラジオ・リーズのロングインタビューでは、母国について語った。
"Everyone in Japan knows the Premier League is the best league in the world," he said.
「日本ではみんな、プレミアリーグが世界最高のリーグだと知っています」
He added that it is a big moment for Japan, with so many Japanese players now in the league.
今は多くの日本人選手がこのリーグでプレーしていて、日本にとって大きな時期だとも付け加えた。
"That's why I want to play more minutes and experience more years here."
「だからこそ、ここでもっと長い時間プレーして、もっと長い年月を過ごしたいんです」
"In order to do that, I know I have to continue to show my quality on the pitch so that is my target."
「そのためには、ピッチの上で自分の実力を示し続けなければいけない。それが僕の目標です」
These words have weight.
この言葉には重みがある。
Last season, he often started on the bench, and he even thought about leaving the club.
昨季はベンチスタートが多く、退団を考えたことさえあった。
This season, he is playing a bigger role again.
今季は、再びチームで大きな役割を担っている。
For him, the best goal is still his first in the Premier League.
彼にとって最高のゴールは、今もプレミアリーグ初ゴールだ。
In December 2025, he scored a long-range strike against Chelsea at Elland Road, and Leeds won 3-1.
2025年12月、エランド・ロードでのチェルシー戦で遠目からのシュートを決め、リーズは3-1で勝った。
It was also the first Premier League goal for Leeds by an Asian player.
これは、アジア人選手がリーズで挙げた初めてのプレミアリーグのゴールでもあった。
"I will never forget that moment," he said.
「あの瞬間は絶対に忘れません」
"I hope I can add more goals, I want to score more big goals, but that will still be the best goal of my life."
「もっとゴールを重ねたいし、大きなゴールをもっと決めたい。でも、あれが僕の人生最高のゴールであることは変わりません」
Before the trip to Bournemouth, he was realistic.
ボーンマスとのアウェー戦を前に、彼は現実的だった。
"We will put everything into it, especially as we haven't won in four games," he said.
「全力を注ぎます。特に、ここ4試合勝てていないので」
"We have to keep positive though and remember that if we get one point, it is a good point."
「それでも前向きでいないといけないし、勝ち点1でも取れれば、それは価値ある1ポイントだということも忘れちゃいけない」
"Sorry, nothing" was not his final answer.
「ごめん、ないです」は、彼の最終回答ではなかった。
Like a good midfielder, he lost the ball for a second and won it right back.
良いMFらしく、一瞬ボールを失って、すぐに奪い返したのだ。
Next time a friend says the wrong thing and fixes it fast, you know what to say: good save.
次に友だちが言い間違えてすぐ立て直したら、かける言葉はもう分かるはず。グッドセーブ。
この記事で学ぶ単語 11語
グッド・セイヴ /ɡʊd seɪv/
うまく取り繕ったね(直訳:ナイスセーブ)。失言や言い間違いをすぐ立て直した人への軽いツッコミ。会話やSNSで使う
ショウ・マイ・クオリティ /ʃoʊ maɪ ˈkwɑːləti/
実力を示す(直訳:自分の質を見せる)。出場機会を求める選手の定番フレーズ
プット・エヴリシング・イントゥ・イット /pʊt ˈɛvriθɪŋ ˈɪntuː ɪt/
全力を注ぐ(直訳:すべてをそれに入れる)。試合前コメントの決まり文句。仕事や試験にも使える
キープ・ポジティヴ /kiːp ˈpɑːzətɪv/
前向きでいる。勝てない時期の選手・監督がよく使う。stay positiveとも言う
イエァ・ナー /jeə nɑː/
うん、いや(直訳どおり)。考えながら言い直すときのつなぎ。英国・豪州の口語では「いや、違う」の意でも使う
トゥ・ザ・ビート・オヴ /tə ðə biːt əv/
〜のリズムに合わせて。チャントや行進、ダンスの描写に使う
ア・グッド・ポイント /ə ɡʊd pɔɪnt/
価値ある勝ち点1(直訳:良い勝ち点)。引き分けを前向きに評価する英国サッカーの言い回し。普段は「鋭い指摘」の意
メイク・ヒム・フィール /meɪk hɪm fiːl/
彼に〜と感じさせる。make+人+feel+形容詞で「人を〜な気持ちにさせる」
オン・ザ・ピッチ /ɑːn ðə pɪtʃ/
ピッチ上で。英国ではfieldよりpitchを使う。off the pitch(ピッチ外で)と対で使う
ロングレンジ・ストライク /ˈlɔːŋ reɪndʒ straɪk/
遠目からのシュート。日本語の「ミドルシュート」は和製英語で、英語ではこう言う
オークワード・モーメント /ˈɔːkwərd ˈmoʊmənt/
気まずい瞬間。会話が詰まった場面や、言い間違えた直後に使う